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『犯罪に巻き込まれにくい子』

『犯罪に巻き込まれにくい子 』

十数年前、子どもが巻き込まれる事件が多発し、その予防対策が急がれる中、ほぼ時期を同じくして、大阪と北海道の大学で調査が行われ、それぞれ次の様な結果が発表されました。

 大阪教育大学の調査結果は「“自分は大切にされている”と感じている子、親や先生への信頼感が強い子程、危険を避ける意識が強かった」というものでした。

 また、北海道大学の山岸俊男教授は調査の結果として「見知らぬ人への信頼感が高い子ほど、相手のネガティブな情報に敏感で、リスクを避けることが出来る」ということが分かったと言うのです。つまり、人に対する信頼(基本的信頼)が高い子ほど、相手のマイナスの部分も敏感に察し、信頼できるかどうか判断できるのだといっています。 佐々木先生この様に言われました。

“だれもかれも信じるような子になってしまったら、犯罪に巻き込まれてしまう。あまり人を信じてはいけない。知らない人は、まず疑いなさい。”というのが一般的によく言われているようですが、しかし、本当の意味での“基本的信頼感”が育った子、つまり、“本当に信じることが出来る人はこういう人だ”というイメージを持っている子こそ、「この人は本当に信頼できる人かどうか」を判断できるのです。

では、“基本的信頼・自信”はどの様に育つか?

 繰り返すようですが、周囲の人間、特に親、もっと言ってしまえばお母さんに、“自分の存在を無条件(ありのまま)に受け入れられ、大切にされた経験”が必要です。何かが出来ようが出来まいが、欠点・短所を丸抱えで、「あなたが居てくれるということが、父さん、母さんの最大の喜び!」「かけがえのないあなただから、生きていてくれさえすればいいよ・・・」という様な『今のままのあなたでいいんだよ』という“まなざし”で 子どもを見守ることが必要です。

 虹の子ども達に豊かな基本的信頼感が育つ様、お父さん、お母さんと協力し合って、地域の方々の力を借りて、皆でベストを尽くしてゆきましょう。

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