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『内弁慶な子』

更新日:3月11日



『内弁慶な子』

この仕事をしていて、ひとつ分かったことがあります。それは、本当に上手に子育てをされているお母さんに、「○○ちゃん、本当に上手に子育てしてきましたね。心身共に、本当に健全にお育ちですね。」と声をかけると、この様なお子さんのお母さんからは共通して必ず「えーっ!本当ですか?家ではわがままで、きかん坊で兄弟げんかばっかりしていて、本当困っています・・・」などと返答が返ってくるんです。確かに、集団生活とは、みんな平等ですから我慢しなければならない場面が沢山あります。しかし、“家に帰れば、わがままが言える、甘えられるという確信”のある子は、集団生活の平等に耐えうるのかもしれません。このあたりを佐々木先生は書籍の中でこの様に記されています。

「今、小学校では子ども達が立ち歩いたり騒いだりして授業が成り立たず、いわゆる学級崩壊が問題になっています。そして、それは幼児期のしつけが足らなかったからだと言う人がいます。しかし私は、しつけが足りないからではなく、自分で自分をコントロールする力や、周囲の期待に応える力が落ちているからだと思います。それを家庭で口うるさくしつけなければならないと誤解し

たら、大変なことになり絶対に上手くいきません。

 しつけは、子どもを家の中でしっかりさせるのではなくて、外で“よそ行きの顔”が出来る様に育むことです。そして、外で“よそ行きの顔が出来る為には、“家でくつろげること”が必要なのです。“家庭での顔“と”よそ行きの顔”は違うということが原則です(大人も同様な様に)。

 保育者やベビーシッターからよく聞くのですが、近頃の子どもは、親の前でよそ行きの顔をし、親がいなくなると地が出て、本来の子どもの欲求が出るというのです。もしかしたら、学級崩壊を起こしている生徒も、親の前や家庭では“いい子”なのかもしれません。親は子どもが自分の前でいい子にしているから、我が子が学級崩壊の原因になっていることが信じられないのです。実は、外では猫をかぶる内弁慶が子どもの正常な姿です。親の前でいい子にさせるのは、親の自己愛以外のなにものでもありません。」

私も仕事柄、このことは頭では良く分かっているのですが、十数年前の子育て中は、自分の子となると・・・。家ではぐうたら、我がまま、兄弟ケンカばかりの我が子。ついつい小言を言ってしまっていました。

 でも外では、そこそこちゃんとやっていたらしかったので・・・我慢、我慢・・・でした。

 家ではいい子で、外で迷惑をかけていたら大変ですからね・・・。


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