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『家庭の中では良い子でなくていい』


『家庭の中では良い子でなくていい』

幼稚園では、意欲的で、ほどよく聞き分けが良く、片付けなども行い、お友達と上手に遊べるお子さんのお母さんに、その様子を伝え、「上手にお育てになりまししたね」と言うと、その様なお子さんのお母さんからは、決まって同じような答えが返ってきます。

「本当ですか?家では、ワガママで、言うこと聞かないし、片付けもしなければ、兄弟ゲンカばっかりで・・・。」

 佐々木先生が常々言われていた「家ではワガママ、幼稚園ではそこそこいい子が一番安心」このことは、幼児期の子育ての大原則の様です。

 佐々木先生はこの様に言われました。

家庭の中では、良い子でなくていいのです。

 赤ちゃんの時代は、赤ちゃんの要求を100%聞いてあげることから始まります。

 乳幼児期に家庭の中でしかったり、注意したりせずにすむ“良い子”だったら、これは大変な問題です。

 人間には様々な要求や欲望がありますし、それをぶつけ合っていけば、“いい子”であるはずがありません。

 それを自由に出せる家庭が何より大切です。

 ですから、子どもの言うことを聞いてあげよう、子どもが望む親になろうという気持ちから出発すれば、同じしかるにしても、子どもの意欲や自立を育てていることになってくるのです。 今、家庭の中でさえ、緊張を余儀なくされている子どもが増えています。上手な子育てというのは、子どもの言うことを聞いてあげられるかどうか、ということがいえると思います。

また、佐々木先生は、“我が子の喜ぶことを、喜んでする”ことの大切さも、常々おっしゃっていました。

子どもが喜ぶことをすれば、思いやりのある子に育ちます。

 抱っこをしてあげると、満面の笑みを見せる。高い高いをしてあげると声を上げて喜ぶ。お風呂に一緒に入ってゆったりとおもちゃで遊んであげると、こんなにうれしそうにしている。

 子どもがうれしそうにしている姿を見ることが嬉しい。子どもの好きな料理を作ってあげる。本当においしそうに食べている。自分が作ったという誇りと喜びがある。こういう気持ちをお持ちになりながら、日々、育児をされるのがいいですね。

 子どもが喜ぶことをしてあげることが喜びだという感情をしっかりとお持ちになっていれば、子どもが間違いなく、思いやりのある子に育ちます。

いかがでしょう?

“家では緊張することなく、伸び伸びとワガママが言える”ということ。そして、“子どもが喜ぶことを喜んでしてあげる”ということ。どちらも本当に大切なことのようです。

 家でだらだらしていたり、ワガママを言っている姿を見ると、家の外でもそうなってしまうのではないかと心配になり、家でもちゃんとさせようとしてしまいがちですが、それは、不要のようです。

 私事、しかも親バカな話になりますが、我が家の末の息子(虹の丘卒園)も、この4月から社会人。ついこの間の3月まで、昔話の「三年寝太郎」の様な大学生活を送っていましたが、社会人になった途端、既に、親もびっくりする様な業績を、あげている様です。

佐々木理論、恐るべし!  

山田昇



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