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ねぶた祭りの“ねぶた”は、毎年壊すところに大きな価値があるのです

『ねぶた祭りはねぶたを壊すところに意味がある』 

 11月3日に、3年振りに開催された、新たな虹の丘のバザー、本当に皆さんお疲れ様でした。そして、心から感謝申し上げます。また、バザーを通して、大虹のユニセフに関するとても意味深い良い話合いが出来たことも、重ねてお礼申し上げます。

 当日は予想を遙かに超えた大盛況の大成功!素晴らしいバザー当日となりました。

 勿論、これだけのことを成し遂げたのですから、その過程において、いろいろな困難や問題は必ずあったと思います。それを乗り越えて成し遂げた虹ママ達の姿に佐々木先生のこんな言葉がだぶりました。

「ねぶた祭りの“ねぶた”は、祭りが終わると、必ず壊すそうです。あの見事な“ねぶた”を毎年壊してしまうのは、一見もったいない気がします。

 しかし、毎年、地域の人々が、“ねぶた祭り”という目標に向かって様々に関わり、もてる力を出し合い、協力し合い、困難や問題の乗り越えていくところに大きな価値があると地域のお年寄りは言います。

 日本三大祭りのひとつに数えられる壮大な祭りに向かって、一般の地域の人々が動く訳ですから、当然、資金面、運営面、人間関係等々、様々な問題や困難が生じるでしょう。しかし、そこを大人達が知恵を出し合い、力を合わせ、それを乗り越えていくことで、地域の人々の『人と関わり合う力』が養われ、そんな大人の姿を見て、子ども達の『人と関わり合う力』も育っていくのだと思います。そして、“その事の大切さ”を、お年寄りの方々は、長い人生経験の中で感じ取っておられるのだと思うのです。

 精神科医のハリー・スッタク・サリバンは『人間は人間関係の中でしか生きる意味や価値を見いだすことが出来ない」と言いました。人は人と関わり合うことが出来なければ、生きる意味を失うのです・・・』

昨今、小中学校のPTA役員決めが非常に困難になっていると言います。学校によっては、問題が生じたからとTVゲームのリセットの様に、PTAを無くしてしまったところもあるそうです。我々現代人は、紛れもなく“人と関わり合う力”が衰えてきているのです。

 何もしなければ、それが一番楽です。今日の日本人は、その選択肢を選ぶ傾向にあるのでしょう。しかし、何もしなければ、何も生まれてきません。

 人々が目標に向かって様々に関わり、もてる力を出し合い、協力し合い、困難や問題の乗り越えていくところに大きな価値がある、感動が生まれる、達成感の共感が生まれるのです。

 虹ママ達が、バザーに向かって、豊かに関わり、様々に生じたであろう問題を乗り越え、成し遂げた姿が、とてもまぶしく私には見えました・・・。そして、そんな虹ママ達の姿が、虹の子達の“関わり合う力”へと、静かにゆっくりと伝わっていくことを願っています。

                 山田 昇

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