『どんなに手伝っても依頼心は芽生えない』



我が子に“自立した人間になって欲しい”と願わない親はいないと思います。ではどの様に育てたら自立した人に育つのか?

 多くの親が、“小さい頃から自分のことは自分でやらせる”と自立した人になると思いがちです。しかし、それは大きな間違えです。佐々木先生はこの様に言われました。


幼児期から小学校の低学年までは、朝の支度にしろ、宿題にしろ、どんなに手伝ってもかまいません。手伝ってあげた子の方がよく出来ます。ところが一般的に親は、手伝うのが面倒くさいものですから、つい大声で「早くしなさい!」と怒鳴ってしまうのです。

 勉強を例にするのは適切ではないかもしれませんが、宿題を親が見てあげている子の方が勉強はできますね。そばにいて見てあげる。どこが理解出来ていないの親はチェックできる。子どものほうも、よく理解して翌日学校に行きますから、勉強も楽しくなります。

 宿題もやはり面倒を見る、手伝うという姿勢が大切なんです。手伝うという意味は、子どもを遊ばせておいて、親が代わりにやってしまうというのではありません。身支度でも、後片付けでも勉強でも、子どもがわかるように具体的に段取りを教えることです。そうすると子どもはよく理解でき、テキパキと出来るようになるのです。

 自分のことを棚に上げて子どもを叱る。これはダメです。口で言うだけではなく、子どもと一緒になって態度で示し、その習慣が身につくまでつき合ってあげることです。かけ声だけでは効果はありません。

「こうするとはやくできるよ」「こういう手順だと上手できるよ」「これはテレビを見ながらでは無理だよ」文字通り、手取り足取りで具体的に教えてあげるのです。親は、宿題や勉強を手伝うと依頼心の強い子になってしまう、と心配しているようですが、まったく逆です。手伝ってあげないから、勉強がつまらなくなってしまい、ひいては劣等感の強い子になってしまうわけです。



佐々木先生の言われるとおり、“手伝ってしまうと自分で出来ない子になってしまう”だから“小さなうちから自分のことは自分でさせるべき”と思ってしまっている大人がとても多いと私も感じています。

 また“人に迷惑を掛けない”ことを重要視し過ぎる大人も多いように感じます。

しかし、人は人にまったく“迷惑を掛けず”に、“人に頼らず”に、人として成長し、自立することは出来ません。


 佐々木先生は「自立とは周囲の人との適当な相互依存”です。人に依存できなければ、それは孤立です。孤立しては、人は生きていけないのです。」とも言われました。

自分ひとりでなんでも出来る子どもにすることではなく、友達に寄りかかることと、友達を支えることに、ほど良いバランスを保てるように育ててあげることが大切です。

 ですから、幼児期だけではなく、小学生になっても、手伝ってあげて良いのです。困っていること、苦手なことは、むしろ手伝ってあげた方が良いと思います。



 困ったときは手伝ってもらった子は、やがって大人になって、お父さんやお母さんと立場が逆転した時に、お父さんお母さんが困っていたら、必ず、手伝ってくれる。そう思いませんか?

 

          2021.9.11 山田昇

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