『文字や数について』

「文字や数はまったく教えないのですか」とよく聞かれます。
 文字や数を否定するつもりはまったくありませんし、文字や数を理解することも大切なことだと考えています。ただし、幼児期には、ワークなどを使って一斉画一的に教えるべきではなく、一人ひとりの興味や関心に合わせた働きかけをすることが大切だと考えています。幼児期に最も発達する話し言葉を大切にしながら、子どもの文字に対する興味や関心を呼びおこす環境作りにも力を入れています。
 一般的に、子どもが文字を読めるようになるきっかけは、友達の名前を読みたい、絵本をひとりで読みたいなどが動機のようです。従って、それまでの時期より、多くの友達や絵本に関わるよう配慮しています。年長になると看板作り、ポスター作り、かるた取りやすごろく作りなどを通じて文字覚をえます。手紙ごっこなどは、遊びの中で文字に対する強い関心を示す遊びのひとつです。早く教えればよい、という考えは反対です。無理に押し付けると子どものすべての成長にまで影響を与えるからです。子どもが関心を持ち、聞いてきた場面では、きちんと教えています。
 数についても同じです。ワークブックなどを使って一斉に机上で教えることよりも、グループにいる人数とか、手紙を配ることなど、実際の人や物とのかかわりの中で数を覚えていきます。ただ、数が100まで数えられるからといって、数がわかったとは考えません。欠席があった場合に何人になったとか、収穫したお芋を等しく分けるとか、トランプやカルタを何枚とり、どちらが多いかなど、数の認識につながる活動は、たくさんあります。
 一斉に教え込まれた数など、算数の基礎にはなりません。生活の中で身につけた、本当の意味での数の概念こそが、子どもたちの力になると考えます。

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