実りの秋、そして、虹の丘に関わってくださった方々に感謝する季節となりました。
毎年この活動は、虹の丘にとって欠かせない大切なものです。なぜなら、人に感謝できるということが、幸せな人生に繋がっていくからです。
佐々木先生は「まわりに感謝できる事。これほど幸せなことはありません。幸せな人生とは、感謝が出来ることです。」といわれました。
エリクソンがどの時期についても共通していっているのが、人間関係が重要だということです。母親との関係。仲間との関係。これまでお話ししてきたとおりです。人間関係が、人間に幸せを決めるのですよね。幸せな人間関係を作ることが、幸せな人生をつくることにつながっていく。人間関係は基本的信頼感からはじまり、喜びの分かち合い、そして、悲しみの分かち合いへと広がっていきます。やがて価値観の共有を深め、自分の人生を相手にかけられるくらいの親密な関係が作られていきます。 そして、最後に感謝です。自分の人生に感謝できて、相手と感謝しあえる人間関係のなかで、人は健全な老年期を迎えます。まわりの人に感謝できること。それほど幸せなことはありません。幸福な、健全な人間関係のなかで生きているということでしょう。健康に生きている人は、年齢を重ねるごとに感謝の気持ちが強くなっていきます。幸せに生きている事への感謝ですよね。そして、感謝出来ることに幸せを感じているのです。
いかがでしょう?
“感謝できることが幸せ”という認識をどれだけ持てているかということを、まず、私達大人自身が、自らに問いかけなければなりません。
そして、佐々木先生はこんな事も言われました。
「自尊感情と他者を尊重したり、感謝する気持ちはほぼ等しい」と。
“自尊感情”とはイコール“基本的信頼感”です。
つまり、最初の発達課題である“基本的信頼感”をしっかりと育てれば育てるほど、他者に感謝する事が出来るに人に育ちます。
逆に“基本的信頼感”を育てられなければ、その程度に応じて、他者に感謝できない人、感謝の出来ない人生になってしまいます・・・。
私達、大人自身が“感謝できることが幸せ”という認識を持てているかどうか。
そして、我が子を感謝の出来る人に育てる為に、“基本的信頼感”をしっかり育てる事が出来ているかどうか。
どちらも親としての大切な課題ですね・・・。
2021.11.30 山 田
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