佐々木先生が亡くなられて3年が経ちました。一周忌に出版された「佐々木正美の子育て百科」(大和書房)に続き、「子育てのきほん」(ぽふら社)が出版され、佐々木先生が亡くなられた今、佐々木理論がますます必要とされていることを実感します。
1番目と2番目の発達課題である「基本的信頼感」と「自律性」に引き続き、6月は幼稚園時代(4歳~6歳)にあたる発達課題です。「主体性・意欲・意志の力」そして「仲間との共感力・対話力」です。この先の人生を意欲をもって主体的に生きていけるかどうかはこの時期にかかっています。
佐々木先生はこの様に言われます。
この時期によく遊んだ子は、将来、努力
出来るようになります。遊びの中で自分の
限界を知り、その壁をやぶる為の工夫をし
た。実験を繰り返すようにして、自分の可
能性を広げた。その経験が、将来、自主的
に活動する力の基礎になるんです。
やりたいことを見つけ、目標を設定し、
その為にひとに言われなくとも努力が出
来る。自主性・積極性・主体性が幼児期に
豊かに育ちます。
10代、あるいは20代になって、やりたい
ことが見つからず、目標が立てられない若
者が増えていますが、この時期のつまづき
があるのではないでしょうか。
このことを理解するのに最も分かり易い事例が、何と言っても6月の大虹の活動と言えます。
今年は新型コロナの影響で、2ヶ月程スタートが遅れた為、納涼会に向けての6月(7月)の活動を進めていく予定です。皆で話し合ったり、調べてきたり、協力して,工夫して・・・。
正に佐々木先生の言う『遊びの中で自分の限界を知り、その壁をやぶる為の工夫をした。実験を繰り返すようにして、自分の可能性を広げる。』という経験を繰り返しています。
正に、この大虹の6月の活動が「自分で目標を立て、努力すること」「皆で目標を立て、協力すること」「対話すること」の原体験であることを実感させられます。
それと同時に“これらの力”が、既に大虹さんの小さな身体の中に育ちつつあることを想うととても頼もしい気持ちになります。
そして、嬉しいことにここで得た力は一生ものですから、50歳・60歳・70歳になっても意欲的にイキイキとした人生を送れるということです。
繰り返しますが3番目の発達課題「主体性・意欲・意志の力」「仲間との共感力・対話力」は『仲間との遊び』で育ちます。 ですから虹の丘は“生活の真ん中に常に遊び”を置き、小学校時代の遊びに向け、大きくはずみをつけて、送り出したい!と強く願っています。
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