「命の原理」と「経済原理」


  1. 江戸時代末期から明治時代にかけて、日本は海外の人々から「子どもの天国」と賞賛され、子育て中のお母さんは、誰からも尊重され、大切にされていたようです。そして、歴史書の中には海外の人のこんな言葉が記載されています。   「世界中で日本ほど、子供が親切に取扱われ、そして子供の為に深い注意が払われる国はない。ニコニコしている所から判断すると、子供達は朝から晩まで幸福であるらしい。」 なんとも感動的な言葉ですね・・・。  子育て中のお母さんが、大切に尊重されていたからこそ、お母さんが母性を充分に発揮し、子ども達が、幸せにニコニコしていたのでしょうね。佐々木先生もこう言われています。 自分の子どもを育てる以上の生き甲斐は、私にはありません。女性が仕事を持つことは素晴らしいことだと思いますが、一人の子どもをきちんと育てることの方がいかに価値のあることかに気付いて欲しいのです。最近は出産前に外で働いていた経験を持つ女性がほとんどだと思います。勿論、外の仕事が楽しくて仕方がない、価値のあることだと思う人はいます。そう思う人は、それで良いと思います。しかし、そうでない方には、“子育てというもっと価値のある仕事がある”のです  お母さん方が育てている子ども達が、紛れもなく将来、大人になって日本の社会を作っていくのですから、子どもは国を潤すと言う発想を持って欲しいのです。  そして、我が子をたくさん育てているお母さんに対して、みんなで感謝する世の中になって欲しいと願っています。 『子育て以上に社会的に価値のある仕事を私はしらない』という言葉を、私は絶えず言い続けています。 この佐々木先生の言葉を、幼い子どもをお母さんから引き離し、目先の女性の就業率をあげることに躍起になっている日本の政治家達に聞かせたいと私は強く思います。   フランスや北欧では、「子ども達が心身共に健全に成長しなければ、国の未来はない!」という、しっかりした共通理解があり、沢山子育てをしているお母さん程、国から優遇され、『お母さんは、お母さんであるだけで偉い!』そして『お母さんが外で働いて、お金を稼ぐことより、自分の子をしっかり育てることが価値の高い』という認識が文化として、しっかりあるようです。 幼児・児童発達の研究者ダニエル・スターンは、このあたりを、見事に表現しています。 『いのちを育む原理とビジネス原理は相反する。家庭の中はいのちの原理。外の世界はビジネス原理。家庭の中にビジネス原理を持ち込まないことが大切。お父さんがビジネスで成功しようという気持ちのままで帰ってきたら、家庭はビジネス原理になってお母さんは緊張し、子どもは育たない。また、働くお母さんが家の中で子どもを抱きながら、心の中で自分の職場のことを考えたいたら、結局お母さんの心の中はビジネス原理で子どもは育たない・・・』  そう、経済至上主義の今日の日本では、子育ても“経済原理”に従って行われているのです。ですから、思いやりのない、意欲のない、殺伐とした世の中に向かってしまっています。 子育ては、あくまでも“いのちを育む原理”に従ればなりません・・・。  虹の丘は、いつまでも“いのちを育む原理”に従った場所であり続けたいと、強く誓います。


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